画像生成AIのStable DiffusionをWindowsで動かしてみました。せっかくなので手順をまとめてみました。簡単に動かすため今回はDockerを使いました。手順を確認した環境は下記の通りです。
- CPU: Ryzen9 5950X
- Memory: DDR4 128GB
- GPU: Nvidia GeForce RTX 3080 Mem: 10GB
- OS: Windows11 Pro 22H2 OSビルド22621.2861
目次
事前準備
必要なソフトのインストール
Stable DiffutionをDocker上で動かすには下記の2つのソフトの導入が必要です。
- Ubuntu on WSL2
- Docker Desktop
これらのソフトの導入方法は下記のページを参考にさせていただきました。大変助かりました。
Stable Diffusionのインストール
Docker imageのダウンロード
Stable DiffutionのDocker imageをダウンロードしてきます。利用させていただくのは下記のimageです。こちらのimageはStable diffusionのWebUIフロントエンドの1つとして人気のAUTOMATIC1111の他、InvokeAIやComfyもサポートしています。
まずはgithubからソースをダウンロードしてきます。Download ZIPをクリックすると”stable-diffusion-webui-docker-master.zip”がダウンロードされます
Stabile Diffusion WebUIのセットアップ
Docker imageを解凍
前の手順でダウンロードしてきた”stable-diffusion-webui-docker-master.zip”を解凍します。解凍先はどこでも構いませんが、この手順ではCドライブの直下(=”C:\”)に解凍にします。
初回セットアップ
PowerShellを開いて、解凍したディレクトリに移動します。
cd c:\stable-diffusion-webui-docker-master
ここからの手順はimageのgit repositoryのWikiに記載された通りの手順となります。
下記のコマンドを実行して初回セットアップを行います
docker compose --profile download up --build
コマンドを実行すると必要なファイルを自動的にダウンロードしてセットアップを行います。セットアップが正常に終了すると、下記のようにexit code 0で終了します。
[+] Building 2.7s (9/9) FINISHED docker:default => [download internal] load build definition from Dockerfile 0.0s => => transferring dockerfile: 171B ・・・(途中省略)・・・ download-1 | https://github.com/invoke-ai/InvokeAI/blob/main/LICENSE download-1 | And licenses of all UIs, third party libraries, and extensions. download-1 exited with code 0
起動
下記のコマンドを実行してWebUIフロントエンドのAUTOMATIC1111を起動します。
docker compose --profile auto up --build
サイズの大きなモデル等のデータを読み込むので起動には多少時間がかかります。起動して準備が整ったら下記のログが出力されます。
Running on local URL: http://0.0.0.0:7860
ログが出力されたらブラウザで下記のURLにアクセスしてみてください。
下記の様な画面が表示されれば起動成功です。
画像生成テスト
正しく起動できているかテストしてみます。txt2imgのタブのPositive promptに下記を入れてGenerateボタンを押せば、promptに入力したのに近い画像が生成されます。
今回与えた、「dog, shiba」というpromptに対して、生成された画像が下記です。ちゃんとpromptを反映した柴犬の画像が生成されました。
Docker Desktopを使うことで割と簡単に導入できました。
好きな画像をサクッと生成できて面白いですね。ちなみにこのブログで使っている素材もほとんどStable Diffutionで生成しています。
次の投稿ではStable Diffusionをもっと便利に使えるようになる拡張機能のインストールの記事をまとめようと思います。
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